残業消滅!?HOLOS損保事業部RPAプロジェクトメンバーへ聞きました!
2019.12.03
(HOLOS損保事業部のみなさま)
パソコンでできる単純業務を自動化してくれるロボット、RPA(Robotic Process Automation)が保険代理店でも注目され始めてきました。とは言え「代理店の仕事で何に使えるかよくわからない」「金額が高い……」と思っていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方に必見! 本当に便利なのか? 削減効果が高いのか? RPA導入によって、残業時間が激減したホロスプランニングの損保事業部の課長:竹内隆さん・岩本操子さんにお話しを伺いました。
(インタビュアーLTV新井進之介)
株式会社ホロスプランニング
弊社と同じくホロスホールディングスに所属する広域型代理店。お客様ひとりひとりの「ありたい未来」に耳を傾ける将来設計士200名が全国で活躍中です。
会社HP:https://www.holos.jp/
目次
損保事業部について教えて下さい。どんな業務をされているんでしょうか?
(損保事業部 岩本操子さん・竹内隆さん)一番のミッションは、ホロスプランニングの全国に約200名いる将来設計士(FP)への損保分野の営業支援です。具体的には、満期管理、報酬管理、各保険会社の更改書類を全国のオフィスへ送ったり、将来設計士や保険会社からの問合せにも対応したりもします。所属人数は6名です。
具体的にどんな仕事をRPA化したんでしょうか?
保険会社の報酬振り分け、満期の消しこみ、地震保険の担当者振り分けなどですね。エクセルと保険会社のシステムを行ったり来たりして地道にしていた業務を、設定した通りに行ってくれます。RPA化する前と後で、どのように変化がありましたか?
(竹内さん) RPAを導入する前は、メンバーが一人減って6名体制になっていたこと、他部署の業務を一部行っていたことなどもあって、事業部全員が毎日2-3時間の残業は当たり前でした。工数のかかる精算業務を月1回から1日1回に切り替えて業務分散するなど工夫はしていましたが、それだけではなかなか残業削減は難しいところもありました。RPAが動き始めた今は、6名体制のままでも以前より残業時間がだいぶ削減されました。導入前は成約件数が増えるほど売上は増えるものの業務も膨らんで残業が増えていましたが、今は売上が増える=残業が増えるとはならないでしょうね。
あとは、新しい仕事を始めるときもRPA化を前提に「マニュアルを作る」という発想が当たり前になったのも良かったですね。
元々はRPAに対してどんな印象を持っていましたか?
(竹内さん) 「ウチ(損保事業部)では無理だな」と思っていました。RPA=ロボットが仕事する、って聞いて「これならできる」「あれはできない」っていうイメージが湧かない・・・。ですが実際に動かしてみたら、例えばエクセルで行うようなデータの検索、照合、入力など多くの業務がRPA化できたので「意外といけるなあ!」と思いました。まず何から始めたんでしょうか? RPAが稼働するまでのお話をお願いします。
(竹内さん) 取り組み始めたのは2017年の夏ごろなので、およそ1年半かかっていますね。最初は負担が大きくて「やめようよ」と思ったことは何度もありました。ただ「会社としてRPAを推進していく」としてシステム課がとりまとめをしてくれていたのと、RPAの取り組みを聞いた保険会社さんが支援してくださって、有難いことに推進しやすい体制だったので、活用研修を受けて知識をつけながら取り組みを続けることができました。
最初は「RPAに向いている・向いていない」という観点ではなく、事業部全体の業務を一度すべて洗い出しました。その後で、出来ないものを省いていく。結果、RPA化出来そうな仕事は岩本さんの業務が多かったので岩本さん中心で進めてもらいました。
(岩本さん) とにかくまずは業務洗い出しが大変でした。さっき言ったように「RPA化する」の具体的なイメージが湧いてないから、出来上がりが想像できなくて「わざわざ時間割いてこれやる必要ある?」と思ってしまったことも・・・。暗中模索でしたが、結果的には残業がだいぶ減りましたし、業務の可視化・マニュアル化ができて、とても良かったです。
RPAにはメンテナンスが必要と聞きましたが、どのくらい時間がかかっているんでしょうか?
(岩本さん)今は週に1時間メンテナンスの時間と決めて行っています。その時間に新しいロボットを作ったりもします。でも、メンテナンスは社内システムや保険会社のシステムの仕様変更に依存することも多く、急ぎの仕事の場合は手動でやったほうが早いときもあります。正直、メンテナンスは難しいので楽しい作業ではないんですが……。他の代理店さんがRPAを導入される際に、何かアドバイスなどはありますか?
(岩本さん) RPA化する・しないに関わらず「業務を見直す」ことはとても役に立ちましたね。ロボット化に向かなかったとしても「この仕事はもっといい方法がある」とか「この作業は要らない」とか、改善点が見つかって部の業務全体が見直せると思います。あと、RPA自体は単純なシステムではないので、システムに精通している人がいたほうがいいと思います。ホロスでは精通した人材としてシステム課の方がいるのと、さらにRPA活用のため有償研修も受けていました。おかげで新しい業務もすぐRPAを作ってくれる一方、そういう方がいなくなったときのリスクは正直あると思います……。有償の研修は受けられない・精通した人がいない場合は外注も一つの選択肢だと思います。
今後取り組みたいことを教えて下さい。
(岩本さん) RPAによって今までより使える時間が増えましたから、より踏み込んだ営業支援策に充てたいと思っています。現在の営業支援に加えて、例えば、損保の見積・試算ソフトのようなものを作りたいと考えています。生保は既にアイリックコーポレーションさんの比較推奨システム『AS-BOX』がありますよね。年齢・性別を入れたら保険会社のシステムに自動でアクセスして見積を作れるようなイメージです。RPAがあることで挑戦したい!と考えるようになりました。あとは、既存のお客様の加入一覧をビジュアル化すること。保険種類や補償別に、リスクカバーできている範囲とできていない範囲がビジュアルで分かれば、次のご提案に活かしやすいと思うので、証券情報を自動で見に行くロボットとかを作れれば可能になるかな、と考えています。
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(HOLOS損保事業部のみなさま)
竹内さん・岩本さんありがとうございました!
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